「最近、原因不明の肌荒れや湿疹に悩まされている…」
もし心当たりがあるなら、それはもしかすると数年〜数十年前に治療した**「歯の詰め物・被せ物(歯科金属)」**が原因かもしれません。
歯科金属と皮膚疾患の意外な関係について、わかりやすくまとめました。
1. なぜ「口の中の金属」が「皮膚」に影響するのか?
金属アレルギーと聞くと、ネックレスやピアスで耳や首が赤くなる状態をイメージしがちですが、歯科金属によるアレルギーは仕組みが少し異なります。
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金属のイオン化: 口の中は唾液があり、常に湿っています。さらに食事による温度変化や摩擦、酸性の食べ物などの影響で、詰め物の金属がごく微量ずつ「イオン」として溶け出します。
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全身への循環: 溶け出した金属イオンが体内に取り込まれ、血液に乗って全身をめぐります。
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アレルギー反応: 体内のタンパク質と結合した金属イオンを、免疫システムが「敵」と判断して攻撃を開始。その結果、口から遠く離れた手足や顔などの皮膚に炎症が起こります。
2. 歯科金属が関係している可能性がある主な皮膚疾患
以下のような症状があり、皮膚科での治療(塗り薬など)を続けてもなかなか治らない、あるいは再発を繰り返す場合は注意が必要です。
| 疾患名 | 主な症状 |
| 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) | 手のひらや足の裏に、小さな膿(うみ)や水ぶくれが繰り返しできる。 |
| 汗疱性湿疹(かんぽうせいしっしん) | 指の側面や手のひらに小さな水ぶくれができ、強いかゆみを伴う。 |
| 扁平苔癬(へんぺいたいせん) | 口の粘膜や皮膚に、白いレース状の模様や赤い腫れができる。 |
| アトピー性皮膚炎様症状 | 大人になってから発症した、あるいは特定の時期に悪化する全身の湿疹。 |
3. 要注意な歯科金属の種類
特に古い歯科治療で使われていた以下の金属は、アレルギーを引き起こしやすいと言われています。
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パラジウム合金: いわゆる「銀歯」の主成分。日本で最も普及していますが、金属アレルギーの原因になりやすいとされています。
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アマルガム: 水銀を含む合金。現在はほとんど使われませんが、数十年前の治療箇所に残っていることがあります。
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ニッケル・クロム: 安価な合金として過去に使用されていました。
4. 解決に向けたステップ
「もしかして?」と思ったら、以下の順序で相談することをお勧めします。
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皮膚科でパッチテストを受ける: まずはどの金属に対してアレルギーがあるのかを特定します。
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歯科医院で相談する: パッチテストの結果を持って歯科を受診します。口の中にどの金属が入っているかを確認し、必要に応じて除去・交換の計画を立てます。
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メタルフリー治療を検討する: セラミックやジルコニア、最新の樹脂(コンポジットレジン)など、金属を使わない素材に置き換えることで症状が改善するケースが多くあります。
【注意】
自己判断で銀歯を外すのはNGです。まずは専門医による診断を受け、皮膚の状態と歯科治療のタイミングをしっかり合わせることが大切です。

