ホクロ除去を検討する際、最も気になるのが**「術後の傷跡」**ですよね。

ホクロの大きさや場所によって最適な術式は異なりますが、納得のいく仕上がりを手に入れるためには、各治療法の特性を正しく理解しておくことが不可欠です。

今回は、代表的な3つの手法**「デルマパンチ」「メス切除」「サージトロン」**について、傷跡の経過や仕上がりの違いを徹底解説します。


1. デルマパンチ(くり抜き法)

小さなホクロを「円形」にくり抜く最小限の治療

デルマパンチは、円筒状の特殊なメスでホクロを円形にくり抜く手法です。主に4mm以下の比較的小さなホクロに適しています。

  • 傷跡の形: 小さな「くぼみ」から始まり、徐々に平らになります。

  • 縫合の有無: 基本的には縫わず、自然治癒(肉芽形成)を待ちます。

  • メリット: 正常な皮膚を削る範囲が最小限で済むため、鼻の横など皮膚に余裕がない部位でも形が歪みにくいです。

  • デメリット: 治癒までに少し時間がかかり、稀にニキビ跡のような凹みが残ることがあります。


2. メス切除(切開縫合法)

大きなホクロや根の深いものに最適。線状の跡で目立たなくする

ホクロの周囲を木の葉状(紡錘形)に切開し、皮膚を寄せて縫い合わせる方法です。4mm以上の大きなホクロや、再発を防ぎたい場合に選ばれます。

  • 傷跡の形: 1本の「細い線」になります。

  • 縫合の有無: 必ず行います。

  • メリット: ホクロの細胞を根こそぎ取り切れるため、再発率が極めて低いです。数ヶ月〜1年ほどで線は白くなり、シワに紛れてほとんど分からなくなることが多いです。

  • デメリット: ホクロの直径の2〜3倍程度の長さの線状の傷が残ります。


3. サージトロン(高周波ラジオ波メス)

「削る」治療で、もっとも美しく治る最新の手法

高周波を利用してホクロを蒸散(削り取る)させる方法です。炭酸ガス(CO2)レーザーに似ていますが、熱損傷が非常に少ないのが特徴です。

  • 傷跡の形: 直後は少し凹みますが、最終的には「周辺と馴染んだ質感」になります。

  • 縫合の有無: 行いません。

  • メリット: 出血が少なく、周囲の組織へのダメージを最小限に抑えられるため、傷の治りが非常に早いです。仕上がりの美しさは随一と言われています。

  • デメリット: あまりに大きすぎるホクロや、皮膚の深い層にあるホクロには向きません。


術式別・比較まとめ

項目 デルマパンチ メス切除 サージトロン
適したサイズ 1〜4mm程度 4mm以上 1〜4mm程度
傷の形状 小さな凹み 細い線状 わずかな質感の変化
ダウンタイム 中(2週間〜) 長(抜糸あり) 短(1週間〜)
再発リスク 低い 極めて低い ややある

失敗しないためのアドバイス

傷跡を綺麗にする最大のポイントは、術後の**「アフターケア(遮光と保湿)」**です。どの方法を選んでも、紫外線対策を怠ると色素沈着が残ってしまいます。

まずは自分のホクロがどのタイプなのか、皮膚科でカウンセリングで診断してもらうのが第一歩です。