唇のおしゃれに欠かせない「ティント」や「プランパー」。落ちにくさやボリュームアップは魅力的ですが、気づくと「唇がガサガサ」「皮がむける」といったトラブルに悩まされることも多いですよね。

なぜこれらのリップは荒れやすいのか、その理由と対策を分かりやすくまとめました。


1. なぜ荒れる? ティントとプランパーの正体

ティントリップの場合

ティント(Tint)は「染める」という意味。一般的な口紅が唇の表面に色をのせるのに対し、ティントは唇の角質層にある水分量やpHに反応して**「染料」を浸透**させます。

  • 乾燥のループ: 染料が角質層に入り込むため、唇本来のバリア機能が低下しやすくなります。

  • クレンジングの負担: 色持ちが良すぎる反面、強くこすって落とそうとすることで、唇にさらなるダメージを与えてしまいます。

リッププランパーの場合

プランパー(Plump)は「ふっくらさせる」という意味。唇をぷっくり見せるために、あえて**「刺激成分」**を配合しています。

  • 刺激成分の影響: カプサイシン(唐辛子成分)、ジンジャー、メントールなどが血行を促進しますが、敏感な人にはこれが「刺激物」となり、炎症や乾燥を引き起こします。


2. 唇が荒れている時のチェックリスト

もし以下のような症状があれば、一旦使用を中止して唇を休ませてあげましょう。

症状 原因の可能性
全体がヒリヒリする プランパーの刺激成分による軽い炎症
縦じわが目立ち、皮がむける ティントによる深刻な水分不足・乾燥
唇の輪郭が赤く、痒みがある 成分(染料や香料)に対する接触性皮膚炎(アレルギー)

3. 荒れを防ぐ! 賢い使い方とケア

「それでも使いたい!」という時のために、ダメージを最小限に抑えるコツをご紹介します。

① 保湿の「下地」を徹底する

素の唇にいきなりティントを塗るのはNG。まずはワセリンや低刺激のリッブクリームを塗り、保護膜を作ってから重ねるのが鉄則です。

② クレンジングは「こすらず、浮かせる」

ティントを無理にこすり落とすと、唇の皮がどんどん薄くなります。ポイントメイクリムーバーをコットンにたっぷり含ませ、30秒ほど置いてから優しく拭き取りましょう。

③ 週に数回は「お休みの日」を作る

毎日ティントやプランパーを使うと、角質層が回復する暇がありません。週末や自宅にいる時間は、薬用リップやリップバームのみで過ごす「休唇日」を設けましょう。


4. 荒れてしまった時のレスキュー法

もしガサガサになってしまったら、おしゃれはお休み。

  • ワセリンで密閉: 刺激の少ない白色ワセリンを厚めに塗り、ラップをして5分置く「パック」が効果的です。

  • ビタミンB群の摂取: 粘膜の健康を保つビタミンB2(レバー、納豆など)やB6を意識して摂りましょう。

注意: 腫れがひどい場合や、水ぶくれができた場合は、自己判断せずに皮膚科を受診してくださいね。


5. 荒れにくい「ティント」の選び方

最近は「染料」の力を抑えつつ、美容液成分をメインにした肌に優しい処方が増えています。選ぶ際のポイントは3つです。

  • 「水溶性」よりも「オイルイン」タイプを:

    水分ベースのウォーターティントは蒸発時に唇の水分も奪いやすいため、オイル成分が豊富で保湿力が高いものを選びましょう。

  • 「石けんオフ」や「お湯落ち」の表記をチェック:

    クレンジングの摩擦が最大の敵です。専用リムーバー不要なほど落としやすいものは、唇への定着が穏やかで負担が少ない傾向にあります。

  • 「ティント成分」の配合順を確認:

    成分表の後半に「赤〇〇」「黄〇〇」などの着色剤が記載されているものは、染料の配合量が控えめで、刺激が少ない可能性が高いです。


6. おすすめの低刺激リップケアアイテム

唇が敏感な時でも使いやすく、ドラッグストアやバラエティショップで手に入る名品をご紹介します。

【保湿・保護】日中のケア

アイテム名 特徴
キュレル リップケアバーム 消炎剤配合。セラミドの働きを補い、荒れを繰り返す唇を保護します。
ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リップ 「パンテノール」配合。バリア機能が低下した唇を鎮静し、なめらかに整えます。

【レスキュー】夜の集中ケア

アイテム名 特徴
資生堂 モアリップ(第3類医薬品) ビタミンE・B6配合。口角炎や皮むけがひどい時の「治療」として使えます。
健栄製薬 ベビーワセリンリップ 不純物が少なく、アレルギーが心配な時でも使いやすい。密閉力が最強です。

7. 唇のバリアを壊さないための裏技

ティントを塗る前のひと工夫で、ダメージを劇的に減らせます。

  1.   「仕込みワセリン」: ティントを塗る10分前にワセリンを薄く塗り、浸透させておきます。直前にティッシュオフしてからティントを塗ると、発色を邪魔せず、染料の浸透しすぎを防げます。

  2.   「中心塗り」: 唇全体に塗り広げず、中央にだけ点置きして指でポンポンと広げます。粘膜に近い部分は荒れやすいため、輪郭ギリギリまで染めないのがコツです。


8. 注目! 荒れにくいと評判の「次世代ティント」

最近では、プランパー効果がありながら低刺激なものや、100%天然由来のティントも登場しています。

  • エトヴォス(ETVOS) ミネラルリッププランパー:

    「プランパー=痛い」という常識を覆す、植物由来のオイルでふっくらさせるタイプ。石けんで落とせます。

  • オペラ(OPERA) リップティント N:

    オイルベースでさらさら塗れる定番品。スクワランが高配合されており、ティントの中では乾燥しにくいと根強い人気です。