アトピー性皮膚炎や湿疹の治療において、ステロイドの副作用を避けつつ症状をコントロールできる**「非ステロイド性外用薬」**の選択肢が近年一気に広がりました。
しかし、「結局どれが一番いいの?」「新薬は高い?」と疑問に思う方も多いはず。今回は、現在注目されている4つの外用薬**(プロトピック、モイゼルト、コレクチム、ブイタマー)**を、費用・刺激感・即効性の3つの視点で徹底比較します。
1. 4つの非ステロイド外用薬:特徴早見表
まずは、それぞれの薬の立ち位置をパッと確認しましょう。
| 薬剤名 | 分類 | 特徴 |
| プロトピック | T細胞阻害薬 | 歴史が長く、中等症以上の強い炎症に頼れる実績派。 |
| コレクチム | JAK阻害薬 | 日本発の新薬。顔や首など皮膚の薄い場所にも使いやすい。 |
| モイゼルト | PDE4阻害薬 | 刺激感が少なく、赤ちゃんから大人まで幅広く対応。 |
| ブイタマー | AhR活性化薬 | 2024年登場の期待の新薬。1日1回塗布でOK。 |
2. 「刺激感」の違い:塗り心地を左右するポイント
非ステロイド剤で最も話題に上がるのが、塗った時の「ヒリヒリ感」です。
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プロトピック(刺激:強)
使い始めの数日間、多くの人が**灼熱感(ほてり、ヒリヒリ)**を感じます。炎症が強いほど強く出ますが、改善とともに消えていきます。
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コレクチム(刺激:低)
プロトピックに比べて刺激感が大幅に抑えられています。顔などデリケートな部位にも使いやすいのがメリットです。
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モイゼルト(刺激:極低)
4つの中で最も刺激が少ないとされており、小さなお子様や、プロトピックの刺激に耐えられなかった方に適しています。
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ブイタマー(刺激:低〜中)
比較的使いやすいですが、人によっては軽度の刺激感や毛包炎(ニキビのような症状)が出ることがあります。
3. 「効果発現」の違い:いつから効き始める?
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プロトピック:【早い】
ステロイド(ストロング〜ミディアムクラス)に匹敵する強さがあり、数日で赤みが引く実感を得やすいです。
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コレクチム:【中程度】
数日から1週間程度で効果が見え始めます。マイルドに、でも着実に炎症を抑えます。
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モイゼルト:【緩やか】
急激に抑えるというより、じわじわと状態を安定させるイメージです。
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ブイタマー:【早い〜中程度】
1日1回の塗布で、1週間前後から効果を実感し始める人が多い傾向にあります。
4. 「費用面」の違い:新薬はやはり高め?
お財布への影響も無視できません。※3割負担の場合の目安です。
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プロトピック:【安い】
すでにジェネリック(後発品)が登場しているため、4つの中では最も経済的です。
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コレクチム・モイゼルト:【普通〜やや高い】
比較的新しい薬のため、プロトピックよりは高価ですが、現在は長期処方も可能になり、利用しやすくなっています。
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ブイタマー:【高い】
2024年に発売されたばかりの新薬です。新薬は発売から1年間は「14日分まで」しか処方できない制限がありましたが、2025年9月からは処方制限がなくなりましたので他の薬剤同様に長期処方が可能です。
5. あなたに合うのはどれ?選び方のヒント
「とにかく安く、強力に抑えたい」
→ プロトピック(ただし刺激感は覚悟が必要)
「顔や首の赤みを、刺激なく治したい」
→ コレクチム
「子供に使いたい、または肌が弱く刺激が怖い」
→ モイゼルト
「1日2回塗るのは面倒。最新の薬を試したい」
→ ブイタマー
まとめ:医師と相談する際のポイント
非ステロイド剤は、症状の重さやライフスタイルによって最適な選択が変わります。特にブイタマーのような新薬は、まだ扱っているクリニックが限られる場合もあります。
「今の薬はヒリヒリして続けにくい」「もっと楽に管理したい」といった本音を医師に伝えることで、あなたにぴったりの処方へと近づけます。

