加齢による「たるみ」の悩み。解消するための美容医療にはいくつか種類がありますが、自分にどれが合っているか迷いますよね。

今回は、代表的な3つの治療法**「HIFU(ハイフ)」「高周波(RF)」「糸リフト」**の違いを、効果の仕組みや持続期間の観点から分かりやすく解説します。


1. 治療法ごとの比較まとめ

まずは、それぞれの特徴を比較表で見てみましょう。

項目 HIFU(ハイフ) 高周波(RF) 糸リフト
仕組み 超音波で「土台」を焼いて引き締める 電磁波で「全体」を加熱し引き締める トゲ付きの糸で「物理的」に引き上げる
ターゲット SMAS筋膜(深い層) 真皮〜脂肪層(中間層) 皮下組織(物理的な移動)
得意なこと 輪郭の引き締め、小顔効果 肌のハリ、シワ、表面のタイトニング ほうれい線、マリオネットラインの改善
ダウンタイム ほぼなし〜数日(筋肉痛のような痛み) ほぼなし 数日〜1週間(腫れ、内出血、ひきつれ)
持続期間 3〜6ヶ月 1〜3ヶ月 6ヶ月〜1.5年

2. ターゲットとなる「肌の深さ」の違い

たるみ治療を理解する上で重要なのは、**「どの深さを狙っているか」**です。

HIFU(ハイフ):点での加熱

虫眼鏡で日光を1点に集めるように、超音波を深層の**「SMAS筋膜」**に照射します。熱ダメージを受けた筋膜がギュッと縮むことで、顔の土台から引き締めます。

  • おすすめ: 根本的に土台から引き締めたい、輪郭をスッキリさせたい方。

高周波(RF):面での加熱

サーマクールなどが代表的です。電子レンジのように、肌の全体を「面」でじわじわと加熱します。コラーゲンの生成を促し、肌にパンッとしたハリを与え、皮膚表面の緩みを解消します。

  • おすすめ: 肌の質感を改善したい、表面の細かいシワや緩みが気になる方。

糸リフト:物理的な吊り上げ

医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、直接的な力でたるんだ脂肪を元の位置に移動させます。切らないフェイスリフトとも呼ばれ、HIFUやRFでは難しい「重力によるたるみ」を劇的に改善します。

  • おすすめ: ほうれい線が深い、即効性のあるリフトアップを求めている方。


3. どう選べばいい?組み合わせは?

実は、これらは相反するものではなく、「併用」することでより高い効果を発揮します。

  • 初期の予防・小顔目的:まずはHIFUからスタート。

  • 肌のしぼみも気になるHIFU + 高周波で、深層と表層の両方をケア。

  • はっきりした「老け」を感じる糸リフトで引き上げ、その状態を維持するために定期的にHIFUを打つのが理想的です。


注意点:セルフケアとの違い

これらはいずれも医療行為であり、家庭用の美顔器とは出力(パワー)が桁違いに異なります。効果が高い分、解剖学を熟知した医師による施術を受けることが、副作用(火傷や神経損傷)を避けるために重要です。


まとめ

  • HIFU = 焼いて縮める「土台の引き締め」

  • 高周波 = 温めて張らせる「表面のタイトニング」

  • 糸リフト = 物理的に持ち上げる「位置の修正」