ピアスを開けたばかりの方や、長年愛用している方が直面するトラブルの中でも、特に焦ってしまうのが**「ピアスの埋没(ピアスが耳の中に埋まってしまう状態)」**です。

放置すると切開手術が必要になるケースもあるため、早急かつ適切な対処が求められます。この記事では、ピアスが埋まってしまった時の正しい対処法と、絶対にやってはいけないNG行動を解説します。


1. ピアスが埋まったときのセルフチェック

まずは、どのような状態かを確認しましょう。

  • 完全埋没: キャッチやヘッドが皮膚の中に完全に隠れ、触っても見えない。

  • 半埋没: 皮膚が盛り上がり、パーツの一部が食い込んでいる。

  • 炎症: 患部が赤く腫れ、強い痛みや膿(うみ)が出ている。

※完全に埋まっている場合や、激しい痛みがある場合は、自力で解決しようとせず、すぐに医療機関(皮膚科・形成外科)を受診してください。

2. 病院に行く前の「応急処置」と注意点

皮膚が少し被っている程度の「初期段階」であれば、以下の方法で改善する場合があります。ただし、無理は禁物です。

患部を清潔に保つ

まずは石鹸や低刺激の消毒液で手を洗い、患部を清潔にします。細菌感染を防ぐのが最優先です。

キャッチを緩める(裏側が埋まりそうな場合)

キャッチ(留め具)がキツすぎることが原因の場合、少し隙間を作るように緩めます。これだけで圧迫が取れ、腫れが引くことがあります。

触りすぎない

気になって指でいじり回すと、雑菌が入りさらに腫れが悪化します。「皮膚の中に押し込む」ような力が加わらないよう注意してください。


3. 【警告】やってはいけないNG行動

焦って以下のような行動をとると、状況を悪化させ、傷跡が残る原因になります。

  • ピンセットで無理やり掘り出す: 皮膚を傷つけ、出血や重度の感染症を引き起こします。

  • 放置して様子を見る: 皮膚の再生力は非常に強いため、数日で完全に穴が塞がり、ピアスが体内に閉じ込められてしまいます。

  • 汚れた手で触る: 化膿を促進させ、激痛を伴う「肉芽(にくげ)」の原因になります。


4. 何科に行けばいい?治療方法は?

ピアスが埋まったら、**「皮膚科」または「形成外科」**を受診しましょう。

治療方法 内容
局所麻酔・摘出 痛みを抑えた状態で、皮膚を数ミリ切開してピアスを取り出します。
抗生物質の処方 感染を防ぐため、飲み薬や塗り薬が処方されます。
シリコンチューブへの置換 穴を維持したい場合、金属の代わりに柔らかい素材を通す処置をすることもあります。

5. ピアス埋没を防ぐ「3つの予防策」

一度埋まってしまうと再発しやすいため、以下の予防を徹底しましょう。

  1.       軸(ポスト)の長いピアスを選ぶ: 腫れることを想定し、有効軸10mm以上のロングタイプを選びましょう。

  2.       キャッチをきつく締めすぎない: 耳たぶとの間にわずかな隙間を持たせるのが鉄則です。

  3.       素材にこだわる: チタンやサージカルステンレスなど、金属アレルギーを起こしにくい素材を選び、炎症を防ぎます。


まとめ:異変を感じたら早めの受診を

ピアスが埋まってしまう主な原因は**「腫れによる圧迫」**です。「少し食い込んできたかな?」と思った段階で早めに対処すれば、切開せずに済む可能性が高まります。

もし今、鏡を見て「あ、埋まってる…」と青ざめているなら、迷わずお近くの皮膚科へ連絡しましょう。